鉱物編 − その他雑文一覧、解題

32-3. '98 読書遍歴 6-9月 詳細
(環境関連、鉱物関連、雑誌・コミックを除く)
(【L】は図書館から借りたもの)

ボクが読んだ本 98/6

三本の矢(上・下)(榊東行、早川書房、98)

現役キャリア官僚が匿名で書いたとう大蔵省を舞台にした推理小説。といっても殺人や犯罪がでてくるわけでない。経済キャリアと法律キャリアの暗闘を描いたフィクションだが、じつに面白く徹夜で一気に読み上げた。

【L】本の雑誌血風禄(椎名誠、朝日新聞社、97)

自伝。ざっと読み飛ばしただけだが、文化人の実名がつぎつぎ出てくるところだけが楽しい。

【L】小説通産省(江波戸哲夫、かんき出版、86)

もう中身も忘れてしまったのだから、大した小説じゃあないのだろう。通産はこのあと4人組騒動に揺れ、そちらの方が面白い。

【L】生き尽くす人―全身小説家井上光晴のガン1000日(山川暁、新潮社、97)

文字通り小説に殉じたすさまじい生きざまのノンフィクション。しかし、井上の小説は粘着質であまり読む気はしないし、玄人好みかもしれないがうまいとも思えない。昔「地の群」「虚構のクレーン」を読んで辟易したことだけ覚えている。犬猿の仲の大西巨人(どちらも共産党脱党、新左翼シンパのくせに、いやだからこそか)もガンと聞いたがいまどうしているのだろう。

【L】みんなの秘密(林真理子、講談社、97)

循環連作集。短編に登場する脇役が、つぎの短編の主人公になるという繰り返しで、そろいもそろってそれぞれがすべて色がらみの秘密をもっているという工夫を凝らしており面白い。欲をいえば、さいごの短編と最初の短編が繋がっていない。つまり環が閉じていないのが残念。

【L】映画でボクが勉強したこと(清水義範、93、毎日新聞社)

知っている映画にはフンフンとうなずき、知らない映画は読み飛ばした。ベルイマンやタルコフスキーを評価しない俗物ぶりを発揮。じつはぼくもわからないのにわかったふりをしただけなので共感できた。「春のめざめ」「誓いの休暇」「シベールの日曜日」「かもめの城」等のぼくにとっての不朽の名作群がまったくでてこないのは残念。

【L】謎と不思議の生物誌(金子隆一、同文書院、96)

気楽に読めるが、内容はなかなか高度で、エデイアカラ動物群、バージェス頁岩層の奇妙奇天烈生物(グールドの「ワンダフル・ライフ」参照)から近年に至るまでの最新情報オンパレード。

【L】ニッポン難民列島(若槻泰雄、文芸春秋、94)

ナショナリスト臭ふんぷんの愚作

【L】祖師に背いた教団―東本願寺30年紛争(田原由紀雄、白馬社、97)

親鸞が泣く大谷家の末裔。政治、宗教、武術を問わず組織は分裂し近親憎悪を起こすものらしい。

【L】消された科学史(サックス、グールド他、みすず書房、97)

玉石混交

【L】さらばわが青春の「少年ジャンプ」(西村繁男、飛鳥新社、94)

一時期サンデー、マガジン、チャンピオンは読んだが、「少年ジャンプ」はほとんど読まなかった。しかし、面白かった

【L】ソ連崩壊と新しい社会主義像(石井・村岡編、時潮社、96)

玉石混淆というか、興味深いものとそうでないものが混在。社会主義はなお可能か?

【L】崩れる(貫井徳朗、集英社、97)

これも短編集。結婚の諸相を描く、殺人事件のない推理小説だが出来不出来の差が大きい。

【L】科学書乱読術(名和小太郎、朝日選書、98)

驚嘆の読書家。情報満載お買い得。定番(ビッグバン、進化論エトセトラ)を食傷気味として外しているのがまた憎い。

【L】空虚な楽園―戦後日本の再検討(G.マコーマック、みすず書房、98)

ぼくがふだん感じていることと瓜二つで驚いた。下手すればぼくの定番の話はこの本の剽窃かといわれかねない。

【L】知の虚構(坂奈玲、三一書房、97)

京大東南アジア研所長矢野教授のセクハラ顛末のモデル小説。わが京大探検部創設者が悪役で登場してくるのには驚いた。本筋に関係ない文学的?描写が多すぎて読みにくい。

【L】一九六九年、わたしは十八歳だった(美樹悠子、河出書房新社、98)

全共闘縁辺部にいた女性の挫折と感傷の自己史。本来共感を感じるはずの話なのだが、この主人公にまったく魅力を感じなかった。

日本の文化人(別冊宝島、98)

相変わらずの右系文化人罵倒と暴露オンパレードでおもしろかった。

ボクが読んだ本 98/7

大蔵官僚の復権(テリー伊藤、飛鳥新社、98)

前作と違ってノンキャリも登場させたことが新味。個人的には前作と同じキャリアに再登場させ、大蔵騒動の渦中でかれらが何を考え、いまどう総括しているかを述べさせた方が面白かったと思う。

【L】きわどい科学(フリードランダー、白揚社、97)

現役の物理学教授による科学と疑似科学の異同を論じたもの。極端なもの、典型的なものはすぐわかるが、現実には境界域のものはむつかしいらしい。

【L】超科学をきるPartU(T・ハインズ、化学同人、95)

こちらはスッキリ明快にトンデモ科学を斬っている。ハインズはフロイトやユングの心理学まで疑似科学であると切り捨てている。反証可能性の有無だけで論じるのはやや乱暴という気もする。

【L】オウムと全共闘(小浜逸郎、草思社、95)

戦後25年が全共闘、その25年後がオウム。それにはまった若者の共通点を剔抉している。一面当たっているが、近代合理主義、現代文明のズブズブ肯定はいただけない。

大蔵省腐敗官僚(杉田望、徳間書店、98)

詰め腹を切らされた<接待魔王>杉井孝審議官を主人公にしたモデル小説。どこまでが事実かわからないが面白い。4F(金融・銀行局)を切り捨て、2F(主計)のなかの斉藤デン助一派の残党だけを切り捨て、あとは温存する主計キャリアの心象がおぞましい。「三本の矢」とテリー伊藤のお笑い大蔵省シリーズを併読すると興味津々。

【L】世紀末新マンザイーパンク右翼とサヨク青二才(福田・島田、文芸春秋、98)

愚作。難解哲学中年の酔っぱらい談義のようなものでさっぱりわからない。 20分ほど読み流して、あとはポイ。

【L】さよならダーウイニズムー構造主義進化論講義(池田清彦、講談社、97)

小進化と大進化は違う。DNAの変異だけでは大進化の説明はつかないとネオダーウイニズムを罵倒し、DNAを含めたシステムの付加や置換こそが大進化と論じている。ネオダーウイニズムへの反証はいかにももっともらしい(ただしドーキンスなら力業で強引に説明するだろう)が、対案がいかにも思弁的で実証性に欠け、Hopeful Monster説の現代版のようだ。それに「構造主義」というネーミングが気に入らない。 カメラ片手に花散歩を楽しむ本(近藤篤弘、講談社+α文庫、98) 著者は従妹のダンナ(建築家)で従妹が贈ってくれた。夫婦とも草花の写真に関しては何冊かの本を出版しており、もはや余技の域を脱しているが、ぼくには猫に小判でパラパラと写真をみただけ。

【L】論争731部隊・増補版(松村高夫編、晩聲社、97)

国側証人「歴史学者」秦郁彦の欺瞞を執拗に暴く。もっともだと思う。でもこの程度の欺瞞ならぼくにでもいっぱいあるのでないかという気もする。

【L】中南海の「最高機密」(小公望、小学館、97)

面白かったが、解説が誇大妄想狂の落合信彦では、どこまで信じていいのやらー

【L】八匹の子豚(上)(S.J.グールド、早川書房、96)

「種の絶滅と進化をめぐる省察」なる副題をもつシリーズのもう十冊目くらいではなかろうか。相も変わらぬペダントリーの巧みさに舌を巻く。

【L】科学革命とはなにか(都城秋穂、岩波書店、98)

オーストラリア往復の飛行機で読破!科学哲学の専門書で、自然科学に関するクーンのパラダイム説やポパーの「反証可能な仮説」説はいずれも物理学を元にしたモデルで、生物学や地質学には必ずしもあてはまらないと説く。そこでの科学革命はもっと違った相をみせるとのことを専門の地質学に即して論述。地質学に関しては一般人以上の知識を有すると自負しているが、正直いってよくわからなかった。 蔦燃(高樹のぶ子、講談社文庫、97) この本ともう一冊の文庫本を空港のラウンジの無償提供コーナーから持ってきて、旅先で読んだのだが、もう一冊は書名も失念。この本にしても反道徳的不倫物ということだけしか憶えていない。

【L】神の子の密室(小森健太朗、講談社、97)

イエス復活の謎を解くという小説。反オカルトの旗手大槻キョージュはイエスの復活の真相はイエスが数日間仮死状態にさせる薬草を飲み、覚醒後脱走したんだと断言した。バカも休み休みいえ。科学の発達した今日ですらそんな便利な薬は聞いたことがないし、厳重な見張りのなか封鎖された死体置き場からどうして脱走できたんだ。それにくらべ、本書は該博な知識を駆使し緻密な論理を構築して一見合理的な解決策を提示している。もっともその該博な知識らしく見える中にフィクションが素知らぬ顔で紛れ込ませてあるのかもしれないが、それはそれで面白い。 日本経済の迷路を解く大予言(星野芳郎、青春出版、98) かつての先鋭なマルキストも凡庸なエコロ=エコノミストになった。この程度 ならボクでもいえる。

【L】パラレルワールドラブストーリー(東野圭吾、講談社、95)

ホラーとSFと恋愛小説のカクテル。パラサイトイブやリング・らせん・ループ三部作に比べると迫力とペダントリーで格段に劣る。

ボクが読んだ本 98/8

【L】いな吉江戸暦(石川英輔、講談社、95)

江戸時代と現代を自由自在に行き来できる能力を持った男が、江戸ではいなせで純情な美少女芸者いな吉を愛人に持ち、現世では美しく貞淑なキャリアウーマンを妻に持つという、男冥利に尽きる、しかし腹立たしいシチュエーションの大江戸神仙伝シリーズの最新作。何度も繰り返される江戸賛歌はいささか食傷気味だが、暴走・迷走をつづける現代文明の解毒剤だし、授業に使えるネタもあるかと思い、またまた読んでしまった。しかし主人公がうらやましい。

【L】大江戸ボランテイア事情(石川英輔・田中優子、講談社、96)

江戸時代は循環・共生社会だっただけでなく、いまでいうボランテイア社会でもあったと説く。石川の書いた部分はほとんど大江戸神仙伝シリーズに使われたネタで、田中のものだけが目新しいが、その分内容にインパクトつまり授業に使えるネタがない。それにしても、石川はことあるごとに旧「社会主義」国家や進歩的文化人を揶揄する。当たっている面がないとはいわないが、かれにとってのほんとうの敵は西洋合理主義=現代資本主義でないのか?

【L】歴史ミステリー講座(井沢・中津・高橋、新人物往来社、97)

乱歩賞作家による歴史ミステリーの書き方、味わい方教則本。中身は自慢話や苦労話のオンパレード。しかし、この三人とも傑作といえる歴史ミステリーは乱歩賞受賞作以外は数えるしかなく、あとは駄作ばかりでないか?

【L】馬車は走る(沢木耕太郎、文芸春秋、86)

どんな人間も内面のドラマを持っている。世間に或る程度知られた7人の人間の七つの内面を意外な切り口で探る。著者の目は暖かく厳しい。

【L】小説・日本興業銀行(前・後編)(高杉良、角川書店、96、初出は十年以上前)

中山素平を軸に描いた興銀史だが、それは同時に戦後日本産業興亡史でもある。小説とはいえ、ほとんどノンフィクションらしい。そしてその分面白さが減殺される。なにより大半の登場人物の陰の部分やどろどろした人間関係がほとんど描かれていない。史料的意義は大きいが、小説としてはどうかと思う。ぼくは高杉の経済小説のファンなのでよけい残念。

【L】不機嫌な果実(林真理子、96、文芸春秋)

「夫以外の男とのセックスはなんて楽しいんだろう」というコピーでベストセラーになった。ここまで俗物的価値観に徹しきるとそれはそれで痛快。「噂の真相」によると林の実生活上の欲求不満をモロ出しにしたものという。

【L】情事(志水辰夫、97、新潮社)

ハードボイルド作家が挑んだ初の大胆ポルノという触れ込みのベストセラーだったが、たいしたことはない。第一、主人公の存在感がない。

【L】絆(6作家のアンソロジー、96、カドカワノベルズ)

中編ホラー小説を集めたもの。小池真理子、鈴木光司、瀬名秀明の3人は比較的好きな作家だが、どれもつまらなかった。そもそもアンソロジーは編者がいて、その編集意図を解題するものだが、編者すら明示していないというお粗末さにあきれる。

【L】仄暗い水の底から(鈴木光司、96、角川書店)

連作ホラー集。「リング」「らせん」「ループ」三部作が面白かったので、借りてきたがぼくの好みに合わない。どうもホラーやSFはぼくの場合、合理性のある、そしてペダンチックな知識が同時に学べるタイプのものしか受け付けないようだ。

トンデモ ノストラダムス本の世界(山本弘、98、洋泉社)

ぼくは「トンデモ本の世界」で一躍有名になった「と学会」のファンなのだが、著者はその会長である。来年の7月に「恐怖の大王」が空から降りてくる…という有名な予言をしたノストラダム信者は多い。著者はノストラダムスの予言なる物が、いかようにでも解釈できるじつにいい加減なものだと徹底的にブッタ切って痛快。たしかにノストラダムス本の作者というのは常識では理解できないパラノイアか、さもなければ意図的な詐欺師としか思えないが、そうしたものを200冊読破し、こういうものを書く著者も相当変わっているのでなかろうか。

【L】愛は人類を滅ぼす(水木揚、95、PHP研究所)

2050年、世界は科学技術による永遠の成長を遂げられるというプラシズムと、ゼロ成長、農林漁業への回帰をモットーとするゼロイズムの二つの陣営に分かれて、冷たい戦争をしているという設定。プラシズムの工作員であるヒーローがゼロイズムの本拠地沖縄に潜入。クーデターは成功するが、ゼロイズムのリーダーは北海道に亡命政権を樹立。かれを暗殺しようとし、ゼロイズムの信奉者を装っているうちに、本物のゼロイストになってしまう。その過程で美しい沖縄女性と、運命的な恋に墜ちるが、彼女はじつは生き別れの双子の妹であった…著者はこれは小説でなく大説だと豪語するが、余りにもお粗末でご都合主義でリアリテイのないストーリーに思わず笑い出してしまう。著者が日経の論説主幹と聞いてあきれ果てる。

【L】君が壊れてしまう前に(島田雅彦、98、角川書店)

久々の純文学。70年代半ばの中学生日記という体裁で、それ自体は、恋と性欲とわけのわからない不安といらだちといった思春期の生態を表していて面白いのだが、この日記は40男が過去を振り返りその時分に立ち帰って書いたという設定になっており、なんでそんな設定にしなければならないのかがさっぱり理解できなかった。それにしても中二でキスは早すぎる!

ボクが読んだ本 98/9

この月に入って読書量がガタ減りになった。最大の理由は秋学期の準備―というのは真っ赤な嘘。じつは9月はなんと三週連続鉱物採集に行った。採集品の整理(洗浄、観察、選別、小割、ラベル書き…)と紀行文書きで、ほとんど時間が取れなかった。そういうわけで、息抜きの軽い通俗小説を数冊読んだだけである。隆慶一郎のものが3冊、「死ぬことと見つけたり」(上・下、新潮文庫、94、初出90)と「【L】柳生刺客伝」(講談社、90)である。前者は武士道のバイブル「葉隠れ」に想を発した鍋島藩の奇人グループ(当時も「葉隠れ」を実践するのは奇人変人以外の何者でもなかったようだ)を主人公にした連作で、隆の死により未完のまま終わっている。モデルがいたかどうか知らないが、こういう人物がまきおこす事件は波瀾万丈に富んで痛快である。もっとも実際に身の回りにいればはた迷惑このうえないだろうがー。「葉隠れ」パロデイなのだろうか?隆はそれでもこういう自分の創作した奇人をこよなく愛しているようである。後者は短編集だが表題作は代表作「影武者徳川家康」の原型となったものでないかと思われる。才気走った思いつきはさすがだが、「影武者―」に漂った思想性のあるジプシー賛歌はまだみられない。あとの諸短編は結局読まなかった。

それと林真理子のものを二冊、「【L】幸福御礼」(朝日新聞社、96)と「【L】女文士」(新潮社、85)である。前者は東京で平凡なサラリーマンだった田舎町の名士の御曹司が突如郷里の市長選にかつぎだされて結局惜敗する悲喜劇である。こういうテーマの小説やシナリオは何冊か見たことがあるが、その妻の視点からみた点が目新しい。そして亭主だけでなく、その妻自身も変身していくのである。後者は眞杉静枝という女流作家というか文壇人を描いたモデル小説で、林にしては珍しい純文学タッチのもの。 主人公をみつめる林の目はシビアななかにも優しさもある秀作。とはいってもこの本が再読であることに途中まで気付かなかったのはぼくがぼけたのか、それほど感銘を残さなかったのか。

面白かったのは「【L】愚か者の盟約」(佐々木譲、講談社、91)。社会党に擁立された二世代議士が労働運動出身のニヒルで冷徹な秘書と二人三脚で、政界の目となり、ついには社会党を乗っ取り、自民党の反主流派と組んで政界再編を成し遂げようとするところで終わっている。福田から海部内閣の頃まではほぼ史実を踏まえ、それ以降のありえたかも知れないもう一つの過去を創作しており、その虚実の皮膜がおもしろい。とくに権謀術数に長け、主人たる代議士を実質的に操り、権力を得ようとするとともに、自分も含めたその舞台での陰謀劇を冷ややかに突き放してみる秘書を創出したのがみごと。林の「幸福御礼」はそれなりに面白かったが、このスケールとスリルには到底及ばない。

洋物はひとつだけ。「【L】人類の子供たち」(P.D ジェイムズ、早川書房、93)である。二十世紀末突如ヒトは不妊となったその二十年後の物語。環境ホルモン騒動を先取りしたかのような設定だが、ストーリー自体に相当ムリがあり、デトーピア物語としても三級で、栗本薫の解説は持ち上げすぎ。

ノンフィクションでは短編集「人の砂漠」(沢木耕太郎、新潮文庫、80―初出は77)。沢木の本にもやや飽き気味で、最初の二編を読んだだけ。というか遊びや救いが少ないので疲れてしまう。