環境漫才への招待

循環型社会形成推進基本計画と化学物質

(ネオコンの恐怖)

―センセイ、浮かぬ顔ですね。クルマの補償交渉がうまく行ってないんですね。あんな、ポンコツで、高い補償をふんだくろうとしてもだめですよ。

―ばか、そんなもの、とっくに終わったよ。大損だけど、こんなことで時間をとられたくないもん、それよりたいへんなことになったな。

―、え? ああ、イラクですね。

―ああ、これほど大義のない戦争もめずらしい、帝国の判図拡大のための一方的な蹂躙というしかない。ネオコンはこれからの世界のガンだね。

―ネオコン? ゼネコンとかボデイコンなら知ってるけど。。。。

―冗談言ってる場合か! ネオコンはネオコンサバテイブの略、新保守主義などと訳されているけど、ウルトラ米帝国主義といったほうがいいんじゃないかな。ついにキリスト教原理主義がホワイトハウスを乗っ取ったって感じだよ。なにがアラブの民主化だ、なにが大量破壊兵器の恐怖だ。民主化というのは多様な価値観の存在を許容することで、自分だけの価値観を武力で押し付けることじゃない。世界で一番大量破壊兵器を持っているのはどこのだれだ。こんな身勝手で独善的、狂信的な連中が米国では過半数の支持を受けてるかと思うと空恐ろしいし、のこのこ追従していく日本政府も情けない。

―これからイラクはどうなるんでしょうかねえ?

―ぼくとしては反フセイン・反ネオコンのイラク市民革命が起きて戦争を終結してほしいんだけど、春の夜の夢なんだろうなあ。。。

―たしかに不正な戦争だとボクも思いますし、腹もたちますけど、圧倒的な武力の差であっというまに終わりますから、そう深刻になってもしかたがないんじゃないですか。

―この戦争は環境問題にも大きな影を投げかけてるんだぜ。

―戦争は最大の環境破壊ってことですね。

―それもそうだけど、それだけじゃないんだ。EUはいま環境問題に熱心だけど、それは環境問題をテコにEU統合をさらに推し進め、米国に軍事的にではなく、政治的・文化的に対抗し、世界での求心力を高めようとする戦略だった。それが今度のイラク対応でまっぷたつに割れそうだもんな。そりゃ、この戦争は短期間で終結するかもしれない。イラクは戦わずして、内部崩壊。米英軍はみかけだけは解放軍としてバグダット市民に迎えられるかもしれない、その挙句、親米傀儡政府樹立なんてなったら、ネオコンの傲慢増長はとどまることを知らないんだぞ!

―センセイ、そう落ち込まないで。こういうときこそセンセイの専門の環境問題を話してください。

―ぼくは環境問題の専門家なんかじゃないよ。たまたま環境庁に勤めていたから、門前の小僧が習わぬお経を読んでるに過ぎないよ。

―そういじけないでくださいよ。第三回世界水フォーラムが開かれてますね。結構盛会みたいじゃないですか。こういうところからかすかな希望が生まれないですか?

(水フォーラムの意義)

―(気を取り直す)うん、そうだな。面白いと思ったのは、この水フォーラムは国土交通省、旧建設省が後押ししているんだ。こんな場合、他の省庁はお付き合い程度ってのがふつうなんだけど、今回はどの省庁も結構熱心に関与しようとしているみたいだし、地方自治体レベルでは環境部局が非常に熱心に取り組んでいるね。それから関連行事がやまほどくっついてて、それは行政サイドが上から組織したものだけでなく、いろんなNGOが押しかけ参加していることだ。自分たちが水フォーラム関連行事だと宣言し、主催者の運営委員会に通告すれば、関連行事になってしまうらしい。運営委員会でも全貌を把握しきれてないんじゃないかなと思えるほどだ。この組織論はちょっと昔のべ平連を思い出すよ。

―ベヘーレン? なんです、それ?

―いや、いい、死語だから。

―ふーん、で、この水フォーラムのみどころはなんですか?

―一、二月はイラクや北朝鮮に霞んで、ほとんどメデイアにも取り上げられなかったけど、今月に入ってからメデイアでもよく取り上げられるようになったから、それを見ればいいよ。一言でいうと、水質だとか水量だとか、そういった個別の視点ではなく、もっとトータルで国際的な水循環、水環境の永続的な保全利用の必要性が語られるようになったことかな。閣僚会議宣言もそれが色濃く滲んだものになりそうだ。国連安保理とえらいちがいだ。

―でも、具体的な政策としてなにかあるんですか?

―うん、それがまさに問題だ。一発花火のお祭りで終わるのか、この動きが地下水脈のようにどんどん政策領域まで浸透していくかが問われている。

―センセイ、そのほかに年明けてからなにかありました? なんだかイラクと北朝鮮ばっかりで、水フォーラム以外は環境問題なんてとんとでてこないんですけど。

(資源効率性概念を論じるー循環型社会形成推進基本計画案公表)

―そんなことはない、注意深くみていればいろいろある。例えば年度内には循環型社会形成推進基本法に基づく、「循環型社会形成推進基本計画」が制定されることになっているけど、1月末にはその案が公表されパブリックコメントが求められている。

―センセイ、いつもあんな基本計画なんてものは「お経の文句」だって言ってなかったですか。

―その「お経の文句」を世論が支持、歓迎すると、各省だって、予算や人員もそれにシフトさせていくよ。それが積み重なっていくと、やがてお経の文句じゃなくなるんだ。それが日本型コーゾーカイカクの真髄。だけど、世論が無関心だったら、いつまで経っても「お経の文句」のままで、やがて忘れ去られていくんだ。

―はいはい、で、その基本計画案の目新しい点はなんですか?

―数量目標を明示したんだけど、最終処分量とかごみの発生量という出口だけでなく、「資源効率性」といういわば入口の指標を公表した。

―資源効率性?

―以前に、資源と環境を一体にとらえるべきだと言ってただろう? やっぱり環境省でも似たような問題意識を持っていたようだ。 ーセンセイの場合は外国人の名刺からの思いつきだけでしょう。 ーうるさい、単位あたりの投入資源で生み出すGDP量をどれだけ増やすかって目標を立てたんだ。いままでの資源効率性の推移もデータとして出しているんだけど、現在でも世界一だし、バブル崩壊以降のいわゆる「失われた十年」の間も一貫して上昇していることがわかる。したがって、これをさらに増やすとともに、その投入資源中の循環資源の割合も増やそうってわけだ。

―どういう手段で? それに環境省にそんな政策手段はあるんですか。

―残念ながら担保はなにもないし、政策手段ももってない。規制的手段ではむつかしいから、税制その他で経済的に誘導していくしかないんだけど、それは財務省や経産省がどれだけこの基本計画という閣議決定に協力的かによるし、それはさっきも言ったように、市民パワーがどれだけ発揮できるかにかかっている。ま、それでも意欲的なんじゃないの。ただねえ、ぼくは結果的にはGDPは減少してもやむをえないと思っているんだけど、最終的にGDPをどこまで伸ばせるのか、伸ばせばいいのか、という点をまったく議論していないのは残念だねえ。他にはなんかなかったかい?

(脱ダム宣言と淀川水系流域委員会提言について)

―そう言えば一月に淀川水系流域委員会が脱ダムを提言しましたねえ。あれには国土交通省も怒り狂ってるんじゃないですか。

―そんなことはないよ。国土交通省も承知の上の出来レースに決まってるじゃないか、委員を選ぶのは国土交通省なんだから。つまり、国土交通省は大きな反対運動が予想できるようなところでのダム建設はあきらめるって遅まきながら宣言したんだと思うよ。そしてこれからは人目につくところでは環境配慮型事業、さらには自然再生型事業にも軸足を置くようになるんじゃないかな。かれらだってだれからも歓迎されないようなものはもうヤーメタってことになったんだと思うよ。自然再生推進法が一月一日に施行され、二七日には基本方針案を発表したし、一番最初に話した第三回世界水フォーラムも睨んでの発表じゃないのかな。

―へえ、すごい方針変換ですね。全国的にそうなんですか?

―そんなことはないよ。旧来型の首長で、住民も目立った反対をしないところでは、必要性もコストパフォーマンスも関係なくやっていくと思うよ。ま、鹿児島はどうだか知らないけど。ただ重要なのは、かなりの住民が反対し、マスコミでもそれが大きく取り上げられるような公共事業はもはやムリ押しが効かなくなってきたということだと思うよ。

―そのまえからもあったじゃないですか、白保空港だとか、藤前干潟、三番瀬、吉野川第十可動堰、愛知万博、中海干拓、諫早干拓。そうしたものの教訓を学んだということですか。

―そう、よく知ってるね。キミがいま挙げた例は国際的なNGOが反対してきた例が多い、なんせ日本は外圧に弱いから。でも、いまやそれにとどまらなくなってきて、環境省の先手を打って方針転換を図ったんだと思うよ。

―あとはなにかありましたか?

(PCB処理計画の行方)

―廃掃法改正案がまとまったこと、土壌汚染防止法が施行されたこと、そうそう、PCB処理基本計画案がようやくまとまったって記事があったね。全国をブロックに分け、ブロックごとに国が処理施設を設置するということだけど、まだ立地が決まっていないブロックもあるそうだ。カネミ油症が六八年、その原因物質とされたPCBの製造使用禁止が七二年のことだ。処理技術・方針が確定されるまでPCB製品の保管を義務付けたんだけど、処理方針が確定しないまま三十年以上経った。この基本計画案でなんとかなるのかもしれない。いずれにせよ、新規化学物質というのは事前に十分チエックするとともに、その安全な廃棄処理技術を同時に開発しておくことが大事だと思うよ。

―ちょ、ちょっと、そんないきなりPCBだなんて言われたって、ボクは知りませんよ。まだ生まれる前なんですから。

―そうか、キミが知らないのもムリはないな。PCBというのはポリ塩化ビフェニールという有機塩素化合物で、さまざまな優れた特性を持っていたので、コンデンサーだとかトランスだとかカーボン紙だとか広い範囲に使われていたんだ。それがじつはカネミ油症という悲惨な事故というか公害を起したことをきっかけに、ついに製造・使用禁止になった。ところがPCB入り製品はもう至るところにあり、回収するすべも、処理技術も確立しないまま、とりあえず製品の所有者に保管を義務付けた。ま、実際にはカーボン紙なんて、役所自らがこっそり燃やしたりして、かなりの部分が行方不明になってしまった。そのご処理技術自体は開発されたんだけど、その際、ごく微量ではあってPCDDやPCDFが出来ることから、処理施設の建設に周辺住民が反発して、いまだに部分的にしか処理されていないんだ。

―PCDD、PCDF? なんですかそれ。

―いわゆるダイオキシンだよ。こういえばわかるだろう?

―ゲッ、ダイオキシンだって! おっかないなあ。

(ダイオキシンの虚実)

―じゃ、キミはポリ塩化ジベンゾパラジオキシン、つまりダイオキシンのことをどの程度知っている?

―えーと、非意図的化学物質ですよね。つまり作るつもりじゃないのに出来てしまう物質。

―お、むつかしいコトバ知ってるな。意図的に作られる新規化学物質だったら「化審法」って法律があって、毒性、分解性、蓄積性などの観点からのチエックがなされるんだけど、非意図的にできてしまうってやつは対応がむつかしい。で、そのほかには?

―まかしといてください。史上最強の毒物で、発ガン性があって、環境ホルモン作用もあるとっても恐ろしい物質ですよね。たしかごみ焼却場の排煙が最大の発生源ですよね。

―うん、日本では可燃ごみのほとんどは燃やして減量している。世界一のごみ焼却大国といっていい。だから、大気中の濃度も欧米より一桁高い。検出地点の数も年々増えていっている。二〇年前には検出されなかったような場所からも続々検出されるようになった。

―えー、ほんとですか。それってたいへんじゃないですか。

―事実だから仕方がない。難分解性の物質だから大気から水に移行、食物連鎖で魚に濃縮される。ダイオキシンの大半は食物経由で人体に入ってくるんだけど、日本は世界一の魚食国民だ。だから、人体の各部や母乳のダイオキシン濃度も欧米より一桁高いみたいだ。

―ほーら、やっぱりおっかないじゃないですか。ベトナムの奇形児だってダイオキシンが原因でしょう?

―という風な記事が一時滅多やたらでたよね。いずれも事実だけど、それは事実のひとつの側面でしかない。

―どういうことですか。

―史上最強の毒物というのはそのとおりだ。ただし、それは或る種の実験動物に対してであって、種ごとに毒性が大きく異なる。ヒトに対しては人体実験するわけにいかないから より安全サイドに立つて史上最強の毒物としているだけで、ほんとうのところはわからない。イタリアのセベソというところで化学工場の爆発事故が起きて、大量のダイオキシンが撒き散らされた。そして、人々は避難、妊娠している人は中絶したらしい。急性毒性で死んだ人もいなかったし、そのご30年追跡調査が行われているけど、ガンの多発みたいなことは未だに知られていないみたいだ。ベトナムの奇形児だってダイオキシンとの直接的な因果関係は証明されていない。大量の枯葉剤を撒いたんだから、そっちのほうの害が大きいんじゃないかなとぼくは思うけど。

―発ガン性はどうなんですか

―IARCというところで発ガン物質の認定をしているんだ。一部のダイオキシンは「ヒトへの発ガン性あり」とされたけど、医学者の投票で辛うじての過半数だったそうだ。つまり発がん性はあるにしても、それほど強いものでもなさそうだ。

―でも、20年まえには検出されていないところでどんどん検出されてるんでしょう。

―それは単に測定の検出限界が下がったからかもしれない。測定の技術進歩はすさまじいからねえ。昔の環境汚染物質というのはppm(百万分の一)からせいぜいppb(十億分の一)のオーダーだった。こんにちのいわゆる微量化学物質というのはppbからppt(一兆分の一)、ダイオキシンだとpptからppq(千兆分の一)なんて言われている。こんな超微量の測定も可能になったけど、いっぽう、その濃度でどういう影響があるかということはわからないことが多いんだ。だから不安感だけが一人歩きする。でもねえ、ダイオキシンの日本全国での毎年の排出量って、もっとも毒性の強い2・3・7・8 TCDDの毒性濃度に換算したら、わずか数Kgなんだぜ。

―じゃ、濃度が増えているかどうかも確かじゃないんですか

―長年母乳の凍結保存をしているところで母乳中のダイオキシン濃度を分析したところ70年代がピークで以降は減ってきているという結果がでているし、湖の湖底に溜まった泥の調査でも似たような結果がでている。つまり70年前後、大量に使われ、そのご使用禁止になった有機塩素系農薬の不純物として含まれていたんではないかとのことだ。もちろん、PCBもその原因のひとつだろう。PCBの一種でコプラナーPCBというのも、いまではダイオキシン類ということになった。

―そういえば産廃処理場やごみ焼却場周辺じゃダイオキシンのせいでガンになったり流産したりする人が多いって新聞にあったですよねえ。あれはどうなんですか?

―ぼくは未だに統計的な検証に耐えうる有意な差があるというデータを知らない。いずれにせよ大気から直接人体に移行するのはごくわずかだからねえ。

―じゃ、問題はまったくない空騒ぎだと?

―そんなことは言ってないよ。リスクはあるのは確かだし、最近では環境ホルモン作用だのということも言われてきているし、できるだけ排出抑制をすることは必要だと思うけど、どの程度のリスクかということがわからない。日本人は欧米人より一桁高いダイオキシン濃度に晒されているというのはそのとおりだけど、その割に日本は世界有数の長寿国という事実もあるもんな。正直言ってダイオキシンだけのリスクはそれほど大きくはないと思うよ。TVで能勢の焼却工場で高いダイオキシンに晒された従業員を診察した米国の専門家が「こんなひどいダイオキシン曝露はみたことがない、これは明らかに犯罪だ、あなたは毎日むりやり二箱のタバコを強制的に吸わされていたのに相当する」と発言しているのを聞いたことがある。犯罪だというのはそのとおりだと思うけど、カラダに悪いと知っていながら、毎日タバコ二箱を吸う人って世の中にいっぱいいるよ。

―世の中にってセンセイがそうじゃないですか!

―いや、ぼくは三箱(笑)。

―どうでもいいけど、ボクのまえで吸うのはやめてください!

―わかった、わかった。で、さっきのつづきだけど、ダイオキシンだけをスケープゴートにしてカネとヒトを注ぎ込むのはどうかなと思うんだけど、今ではpptオーダーだと何千何万という化学物質が検出されている。そうした化学物質トータルのリスクは、よくわからないけど、環境ホルモン作用のことも考えれば意外に大きいのかもしれない。いわゆる環境ホルモンの話はまたこんどするとして、結論だけ言えば、ダイオキシンだけじゃなくて、そうした化学物質全体の環境への放出を減らすような政策が必要だと思うよ。

―じゃ、いまの政府のダイオキシン対策はどう思われます?

―まえにも言ったけど、ごみという都会のツケを押し付けられている人たちがダイオキシンをきっかけに反乱を起した。その結果、焼却場の新規建設がむつかしくなり、ごみの発生抑制から循環型社会ということが言われるようになった。これは結果的にはいいことだけど、冷静で客観的な正論が社会を変えたのでないというのは苦い真実として受け止めるしかないね。DX法ができ、環境基準が定められ、産廃処分場や焼却場の規制強化がなされているのはいいことだと思うよ。でも学校や家庭での小型焼却炉の使用自粛だとか、全国のごみ焼却場を集約統合し、数を1/3に減らすというのは賛成できないな。リスクがあろうがなかろうが、ごみはできるだけ出したひとの目に見えるところで処分するということが原則だ。そうしないとごみに関して無責任になってしまうし、そのことのリスクのほうが大きいと思うよ。いずれにしても微量化学物質の問題ではもっとリスクコミュニケーションが必要だね。われわれの「豊かな」生活は化学物質とエネルギーで支えられている。そのことのネガテイブな面も自覚していく必要があると思うよ。ま、なんでも光と影があるんだけど。

―ふうん、センセイは影ばっかりだと思うんだけど。

―な、なに!

―あ、そうそう、ボクは会社やめて、大学院に戻ることにしましたから、また、くだらないおしゃべりに付き合うことにしましたからね。じゃ、また。

―う、うるさい。もう顔を出すな!

―そんな、邪険にせずに、無辜のイラク国民のために一緒にお祈りしましょう。

(二〇〇三年三月二二日)

お断り:本稿は新年より環境情報普及センターのホームページ(EICネット)で掲載している「H教授の環境行政時評」(http//www.eic.or.jp/profH/index.html)の第二講及び近々掲載予定の第三講の一部をアレンジしたものです。同時評は当初隔月の予定だったのですが、毎月掲載になり、筆者の能力では時評と環境行政ウオッチングの双方をオリジナルに執筆するのは不可能で、文章そのものはそれぞれ独自なアレンジを加えているものの、内容的にはかなりの部分が重複してしまう結果になりました。いわば「一粒で二度おいしい」といわれてもしかたがない苦肉の策をとることを承知くださった桑畑さん、および環境情報普及センターに深謝しますとともに、読者におかれましてもご承知いただけますようお願いします。